tamamiのブログ

人生 仕事と男と女

辛い人生、厳しい社会に躍動感を与える男、燃える闘魂 アントニオ猪木 8

日本人同士の対決のブームが花盛りであった頃、カネをかけて海外から外人を呼ぶ予算を組む必要がなかった時期があった。
私が絶賛する大傑作というか最高にの出来であった台本は対ストロング小林である。反響も大きかったこともあり再対決という台本まで成功した。加えて用意された試合後の猪木の名言は心に残るもので、いつ聞いても新鮮味がある。
その小林との最初の試合でnwaでも公認の大試合?を任せられるレッズシューズズーガンを日本に呼んでレフェリーをさせたのだが名レフェリーとして固定観念を持っていたファンを驚かせる一幕が初っ端に猪木は演出させた。レフェリーのミスジャッジである。どうなるのかと思わせ興奮する観客に仕立てた猪木の台本は最初から素晴らしかった。
試合は当然、続行されたが注目すべき台本は小林の真剣な顔つきとファイトにあった。これなら再試合を作っても成功すると猪木は踏んだのだろう。他のレスラーと同じ倒れ方等は決してしない、全身全霊で猪木に挑む台本は猪木の名勝負中の名勝負台本だと思う。
猪木も小林との2戦を通じ客を呼び込めるレスラーと臨んだのだろう、nwfのタッグチャンピオンの役、演技をやらせたが猪木との試合で見せた真剣な表情、ショーとは思わせないファイトが見られない。勝つ台本であっても制裁に欠け、だらしがないように見えた。そして衰退を辿り名前を変えたりもしたが奈落の底に落ちた印象がある。猪木とやることで売名行為に繋がり、それを踏み台にして大きな評価を得たかったのだろうがショービジネスは甘くはない。台本通りにやれば良いと思い制裁の欠く真剣みが客に伝わらない演技をされたら元も子もない。2度に渡る猪木とのせっかくのチャンスを生かし切れなかったの実に残念であった。
つづく。

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